1月19日に、プロ野球S&C(ストレングス&コンディショニング)研究会と、第6回の合同セミナー(東京都港区)を開催しました。今回も、総勢100名以上の方々にご来場いただき、大変盛況のまま終了することができました。
セミナーの前半パートでは、以下の3名の方々にそれぞれご講義いただきました。
・三浦佳祐先生(国立スポーツ科学センター)「育成年代におけるS&Cの導入とプログラムデザイン」
・橘内基純先生(三菱重工East/West硬式野球部)「社会人野球におけるピリオダイゼーションモデルの構築とプログラムデザイン」
・光川眞壽先生(東洋学園大学)「野球選手のレジスタンストレーニングにおける速度情報の活用事例」
三浦先生には高校野球を中心に、限られた環境・スケジュールの中、チームの指導者と連携を取りながら、どのように効果的にトレーニングを進めていくか、ということについてお話しいただきました。続いて、橘内先生には、都市対抗野球大会優勝に向けた、チームの取り組み、ピリオダイゼーション等について、実際のトレーニング動画なども交えていただきながらご紹介いただきました。また、光川先生には、Velocity Based Training(VBT)の研究についてご紹介いただき、VBTを中心とした知見を活かした、実際の大学野球部における測定やトレーニングへの応用についてお話しいただきました。
パネルディスカッションは2部制で行い、座長は元東北楽天ゴールデンイーグルストレーニングコーチの庄村康平先生(株式会社ネクストベース)、S&C研究のスペシャリストである平山邦明先生(早稲田大学)が担当されました。
まず第1部では、北野一郎先生(中日ドラゴンズ)、勝永将史先生(福岡ソフトバンクホークス)、藤尾佳史先生(横浜DeNAベイスターズ)、星洋介先生(東北楽天ゴールデンイーグルス)といったプロ野球チームのS&C指導者の方々に、実際の取り組みについて議論いただきました。参加者からたくさんの質問が上がり、現地開催だからこそ聞くことのできる、先生方のご意見やご活動についてお伺いすることができました。
第2部では、講義編の講師3名にもお入りいただき、7名のシンポジストでディスカッションを行いました。こちらでもたくさん質問が上がり、指導者との連携、選手へのアプローチ、カテゴリーの違いによる工夫など、大いに盛り上がりました。また講師同士で質問が出るなど、終始和やかな雰囲気で行われました。
ディスカッション終了後には懇親会も開催し、講師、協賛企業含め、50名ほどの方々にご参加いただき、情報交換も大いに盛り上がりました。また、合計10社にご協賛いただき、会期中は、会場に企業ブースを設けました。
最後になりますが、参加者の皆様、ご協賛いただいた企業の皆様、講師の方々、プロ野球S&C研究会の皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました!