現在NSCAには5つ認定資格(NSCA-CPT・CSCS・CPSS・CSPS・TSAC-F)があり、その中でNSCA-CPTとCSCSが日本語で受験が可能となっております。
今回はそれぞれの資格についてご紹介いたします。
NSCAの資格認定試験は、ストレングス&コンディショニングの指導者とその分野で活躍する研究者からなる職務分析委員会の分析に基づいて、専門職に必要な科学的基礎知識から実践応用にわたる包括的な知識について網羅するように作成されています。
また、試験は全米資格認定委員会(NCCA, 2014)の基準、および the Standards for Educational and Psychological Test(APA, NCME, AERA; 2014)などの基準に則したものであり、受験者の知識・技術・能力(KSA’s)が、業界の専門家たちによって決められた適正レベルに達しているかを判断するものとなっています。
健康と体力のあらゆるニーズに応える、パーソナルトレーナーの資格
健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。
指導対象者はアスリートだけでなく、年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対してトレーニング指導を行います。そのため、NSCA-CPTはトレーニングの知識に加え、医学的・運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が必要となります。
【主な資格取得者】
パーソナルトレーナーのほか、フィットネスインストラクターやスポーツ指導者、理学療法士、柔道整復師などがNSCA-CPTを取得しています。
スポーツパフォーマンス向上を目的とした、アスリートやチーム向けの資格
傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。
指導対象は主にアスリートやスポーツチームです。筋力トレーニングや他の体力要素の指導だけでなく、施設を運営・管理することも重要な職務となります。
また栄養・ドーピング・生活習慣に関する指導など、教育者的側面も併せ持っています。
【主な資格取得者】
ストレングス&コンディショニングコーチ、アスレティックトレーナー、パーソナルトレーナー、医師、フィットネスインストラクター、研究者などがCSCSの資格を取得しています。
(以下の資格は、米国NSCA本部を通して、英語のみ受験できる資格となります。)
スポーツパフォーマンス向上と傷害リスクを軽減するための科学的プロセスを熟知したスペシャリスト資格
【主な資格取得者】
スポーツ科学分野に関わる研究者の方が主にCPSSを取得しています。
※CPSSの試験は英語のみとなりますが、NSCAジャパンより書籍として「NSCAスポーツ科学の基礎知識」を発刊しております。
https://nsca-japan.or.jp/onlinestore/item?id=44
特別な対応を必要とするクライアントを個々にアプローチして健康をサポートするスペシャリスト資格
【主な資格取得者】
慢性的・一時的な健康上の問題を抱えるクライアントを指導に関わる理学療法士やアスレティックトレーナーなどが主にCSPSを取得しています。
軍隊・消防・特殊警察など、高い身体レベルを求められる職業者をサポートするスペシャリスト資格
【主な資格取得者】
軍隊・消防・特殊警察等の指導に関わる方が主にTSAC-Fを取得しています。
NSCAジャパンでは、資格認定試験に関して日々多くのご質問をいただきます。
受験の手続きを進めるにあたり、必ず「NSCA資格認定試験ハンドブック」や「よくある質問(資格認定試験)」を読んでから手続きを進めるようにしましょう!
NSCA資格認定試験ハンドブック
https://nsca-japan.or.jp/certification/exam/
よくある質問(資格認定試験)
https://nsca-japan.or.jp/faq/?tab=2
また、NSCAの資格は取得したら終わりではなく、資格認定者として活躍し続けていく為にも自己研鑽の継続が必要です。
資格取得後の継続教育活動(CEU)に関する記事はこちらをご覧ください。
https://park.nsca-japan.or.jp/category-12/post-1821/