• S&Cジャーナル
  • 今月のS&Cジャーナル7月号「スポーツ活動で生じる“衝撃負荷”から子どもの外傷・障害を考える」ほかフリー記事2本

    NSCAジャパン機関誌
    『Strength and Conditioning Journal Japan』
    2024年7月号発刊

    NSCAジャパン機関誌『Strength and Conditioning Journal Japan』2024年7月号を発刊しました。NSCAジャパン会員のみ読むことができる機関誌ですが、毎号数本はどなたでも読めるフリー記事をご用意しています。


    ●7月号のフリー記事

    ・スポーツ活動で生じる“衝撃負荷”から子どもの外傷・障害を考える

    ・高齢者はつまずきやすく転倒しやすい-高齢者の転倒リスクを低減するプログラム


    今回はその中から、「スポーツ活動で生じる“衝撃負荷”から子どもの外傷・障害を考える」をご紹介します。

    すべての子どもたちに安全なスポーツの機会を提供することは、プレーヤーを取り巻くすべての人々が果たすべき責務です

    子どものケガは、競技活動の休止といった短期的な弊害に留まらず、後遺障害や機能障害の残存といった長期的な弊害をもたらすこともあります。「子どもは大人のミニチュアではない」というように、子どもの身体は成長の過程にあり、構造的に弱い部位や体格変化に富む時期があるため、そういった特性を踏まえながら、運動負荷の総量を管理することや、局所にかかる負荷を分散させる工夫と取り組みこそが、予防のために重要な考え方となります。

    ケガを引き起こす要因のひとつに、着地時に受ける衝撃負荷が挙げられます。地面から瞬間的に受ける大きな衝撃が急性の外傷を引き起こすこともあれば、繰り返される衝撃が慢性の障害を引き起こすこともあります。また、小学生高学年以降には踵の成長痛、中学生の時期には膝の成長痛が発生します。その時期に接地で繰り返す踵部への過剰な衝撃負荷は、踵骨骨端症を直接的に誘発することとなります。

    小中学生サッカー選手がスポーツ活動中のどのような場面で高衝撃負荷に曝されているのかを整理することは、成長期特有の障害予防に向けたひとつの知見になると考えられます。実は、蹴る動作よりも、ボールを保持していない時のほうが、身体に大きな衝撃負荷を頻繁に受けていることがわかっています。小中学生サッカー選手を指導する中では、こうした高衝撃を生じやすい場面を理解するとともに、子どもにとって最適なトレーニング負荷を調整していくことが重要となります。

    ●小学生男子サッカーの試合における高衝撃負荷(合成加速度>6G)を伴う動作場面
    重力加速度の6倍以上となる衝撃負荷は1分間当たり8.70回生じており、特にスローダウンやブレーキング、ストップといった減速を伴う動作で高頻度に発生している。(CI=信頼区間、G=重力加速度)

    中学生・高校生バドミントン選手の例も載っていますので、ご興味ある方は、ぜひ本文を読んでみてください。

    ●フリー記事1:スポーツ活動で生じる“衝撃負荷”から子どもの外傷・障害を考える

    ●フリー記事2:高齢者はつまずきやすく転倒しやすい-高齢者の転倒リスクを低減するプログラム

    その他、7月号には以下の記事を掲載しています。

    ・スポーツとプログラムに適した重要パフォーマンス評価指標の選択:補完的なプロセス主導型アプローチの提案
    ・サッカーの週単位のミクロサイクルにおけるトレーニング負荷-システマティックレビュー
    ・青少年における慢性痛への介入のための神経筋系トレーニングを対面からリモート提供へ転換する
    ・攻撃的アジリティ動作:指導とテクニックの指針を試合の文脈に適用する
    ・ゴルフにおけるパフォーマンスのモニタリング:クラブヘッドスピードだけではない
    ・クリケットのスピン・ボウラーのためのストレングス&コンディショニング

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