NSCAジャパン機関誌『Strength and Conditioning Journal Japan』2024年5月号を発刊しました。NSCAジャパン会員のみ読むことができる機関誌ですが、毎号数本はどなたでも読めるフリー記事をご用意しています。
●5月号のフリー記事・肩峰下インピンジメント症候群の解剖学的考察とマネジメント
・テニスのサーブ速度の向上:トレーニング方法のレビューと指針
今回はその中から、「テニスのサーブ速度の向上:トレーニング方法のレビューと指針」をご紹介します。
屋外での活動が気持ちよい季節になってきました。幅広い年代で楽しめるスポーツとして、テニスをする方も多いのではないでしょうか。
試合の流れを左右する要因のひとつとして「サーブ」が挙げられます。速いスピードのサーブがバシッと決まると、本人はもちろん、観ているほうも気持ちがいいですよね。勝つための最良の方法として、プロでもサーブの速度を向上させるためのトレーニングプログラムを実施しています。ただ、熟練者が行っているトレーニングをそのままジュニアが実施して同様の効果があるかはよく確認する必要があり、本稿では、ジュニア選手のサーブ速度に直接的あるいは間接的にプラスの影響を及ぼす点で有用と考えられる選択肢を提示しています。
年長の熟練者においては、筋力およびパワーのレベルとサーブのパフォーマンスが強く関連しています。これに対して、思春期前やレベルの高くない選手におけるサーブ速度のばらつきは、身体的特徴やテクニックの違いによって引き起こされます。
筋力とパワーは、サーブ速度に直結するものとして向上させる必要があるのはもちろんのこと、なおかつ、サーブのテクニックと類似している力強く素早い回旋動作のパワーを発達させることが大切です。そのためには、バーベルやダンベルを使用して一定の速度で行うレジスタンスエクササイズに加え、メディスンボール、ケーブル、弾性バンドなどを使用して速度に緩急をつけたエクササイズを行うことが、妥当な選択肢と考えられています。
様々なエクササイズの写真もご覧いただけますので、ご興味ある方は、ぜひ本文を読んでみてください。
●フリー記事1:肩峰下インピンジメント症候群の解剖学的考察とマネジメント
●フリー記事2:テニスのサーブ速度の向上:トレーニング方法のレビューと指針
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