• S&Cジャーナル
  • 今月のS&Cジャーナル4月号「各種のジャンプテストと野球の投球パフォーマンスとの関係:簡潔なレビュー」ほかフリー記事3本 

    NSCAジャパン機関誌 
    『Strength and Conditioning Journal Japan』 
    2025年4月号発刊 

    NSCAジャパン機関誌『Strength and Conditioning Journal Japan』2025年4月号を発刊しました。NSCAジャパン会員のみ読むことができる機関誌ですが、毎号数本はどなたでも読めるフリー記事をご用意しています。 

    ●4月号のフリー記事
    ・各種のジャンプテストと野球の投球パフォーマンスとの関係:簡潔なレビュー 
    ・スプリントの力-速度プロフィールに基づくトレーニングの個別化:バイオメカニクス的およびテクニック的トレーニングを推奨するための概念的枠組み 
    ・従来型および修正5-0-5方向転換テストの新たな視点

    今回はその中から、「各種のジャンプテストと野球の投球パフォーマンスとの関係:簡潔なレビュー」をご紹介します。 

    ジャンプ力と球速の関連性

    野球の投手は、パフォーマンス向上および怪我の予防のために、脚部の大筋群から骨盤を経て、コアの筋群から投球腕の手まで、効率の良いキネティックチェーンのコーディネーションを高めることにより、力の転移を最適化する身体の使い方を習得する必要があります。この記事では、投球に関連する下半身のパワーの指標としてジャンプを取り上げ、ジャンプパフォーマンスと投球中の地面反力や球速との関連性について文献を紹介しています。 

    記事では投球時の地面反力について解説されています。例えば投球時の踏み出し脚(投球腕の反対側の踏み込み脚)の地面反力は、腕のコッキングと腕の加速中の手関節のピーク速度と強い相関関係があることが示されています。これは踏み出し脚の筋力が外力に対する安定化に役立つことを示唆しており、手のスピードと最大投球速度を上げるための力をより多く伝達することに貢献すると考えられています。また、大腿部の内側広筋の筋活動が、投球動作全体を通して膝を安定させる重要な役割を担っているとされています。 

    そしてジャンプパフォーマンスの関係性について、米国の大学野球投手を対象に、オフシーズンの最速および平均の球速が、両脚でのカウンタームーブメントジャンプの推定ピークパワーと統計学的に有意な相関関係があることを報告しています。また、同じく大学野球投手を対象に、最速の球速と両脚でのカウンタームーブメントジャンプの跳躍高および推定ピークパワーに有意な相関関係があることが明らかとなっています。一方で、メジャーリーグの投手を対象とした研究では、両脚でのカウンタームーブメントジャンプの跳躍高と速球速度に関連性はみられなかったという研究も示されています。

    記事では、野球選手のジャンプパフォーマンスに影響を及ぼす要因や、両脚でのカウンタームーブメントジャンプ以外のジャンプと球速との関係についても言及されています。
    ジャンプパフォーマンスを評価する際、一般的な跳躍高や距離に加えて、地面反力を測定することで得られるパワーや力積、その他様々な評価項目に目を向けることで、選手がどういった能力が不足しているかを見極め、そのために必要なトレーニングは何なのか、といったより深い考察をしていくことができるでしょう。 

    ●フリー記事1:
    各種のジャンプテストと野球の投球パフォーマンスとの関係:簡潔なレビュー

    ●フリー記事2:
    スプリントの力-速度プロフィールに基づくトレーニングの個別化:バイオメカニクス的およびテクニック的トレーニングを推奨するための概念的枠組み

    ●フリー記事3:
    従来型および修正5-0-5方向転換テストの新たな視点

    その他、4月号には以下の記事を掲載しています。 
    ・レップ間の休息時間の違いが筋力トレーニング効果に及ぼす影響の解明 
    ・前十字靭帯損傷後の下肢対称性および非対称性テスト:有用性を高めるための4つの検討事項 
    ・下肢傷害の持久系アスリートのための有酸素性能力に特異的なパフォーマンスへの復帰プロトコルと判断基準:ナラティブレビュー 
    ・高齢ピックルボール選手のコート上のパフォーマンスを最適化するトレーニング方法の探求 
    ・パフォーマンスと傷害の遺伝学:ストレングス&コンディショニングコーチにおける留意点 

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