• S&Cジャーナル
  • 今月のS&Cジャーナル10月号「水泳における動作解析研究の最前線」ほかフリー記事3本

    NSCAジャパン機関誌
    『Strength and Conditioning Journal Japan』
    2024年10月号発刊

    NSCAジャパン機関誌『Strength and Conditioning Journal Japan』2024年10月号を発刊しました。NSCAジャパン会員のみ読むことができる機関誌ですが、毎号数本はどなたでも読めるフリー記事をご用意しています。


    ●10月号のフリー記事
    ・水泳における動作解析研究の最前線―最新知見からトレーニングを考える―
    ・様々な伸張性トレーニングの概念的枠組み
    ・ボート選手のためのストレングス&コンディショニング


    今回はその中から、「水泳における動作解析研究の最前線」をご紹介します。

    “水着”の時代を経て“泳ぎ”を磨く選手たち

    2008年に登場した高速水着は、競泳選手のパフォーマンス向上に多大な影響を与え、約2年間で当時のほぼ全種目の世界記録が塗り替えられました。その後、2010年に世界水泳連盟が水着に関する新規則を施行したことにより、選手たちは高速水着の恩恵を享受できなくなり、競泳界は“水着”の時代から再び“泳ぎ”の時代へと逆戻りしたといえます。

    現在、いくつかの競技種目において高速水着時代の世界記録が残っているものの、多くの種目で全体的な記録の向上がみられ、世界トップレベル選手たちの泳ぎの進化は止まっていません。

    水泳のメカニズムを知り、改善していく

    水泳中の泳速度は、ストローク長(一掻きで進む距離)とストローク頻度(一掻きに要する時間)によって決定されるため、選手やコーチはレース中の動作情報から、ストローク長を改善すべきなのか、ストローク頻度を改善すべきなのかをまず区別して考えることが適切な動作改善のために重要となります。そのために、泳ぎを客観的に分析・評価するための動作解析技術(カメラやセンサ、筋電計など)により計測を行い、必要なトレーニングを実施していきます。

    コーチや選手自身が水中トレーニング中の泳技術に対する意識が低いと、体力的要素が改善しているにもかかわらず、泳技術が低下したままトレーニングを継続して、最終的にパフォーマンスが改善しないという事態が起こる可能性があります。そのため、科学的知見を取り入れ、メカニズムを理解し、映像などを活用して泳動作を評価しながら選手のパフォーマンス改善を図っていくことが重要です。

    慣性測定装置(IMU)式モーションキャプチャシステムを用いた動作計測の例

    このほかにも、様々な計測・解析方法も写真とともに載っていますので、ご興味ある方は、ぜひ本文を読んでみてください。

    ●フリー記事1:水泳における動作解析研究の最前線―最新知見からトレーニングを考える―

    ●フリー記事2:様々な伸張性トレーニングの概念的枠組み

    ●フリー記事3:ボート選手のためのストレングス&コンディショニング

    その他、10月号には以下の記事を掲載しています。

    ・スポーツ科学者を定義する:共通専門分野と下位専門分野
    ・スポーツ科学者の育成パスウェイ:米国向けのプロセス
    ・バスケットボールのトレーニング負荷のモニタリング:ナラティブレビューとコーチのための実践的指針

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