2026年2月21-22日に、日本体育大学 世田谷キャンパスで開催される「NSCAジャパン S&Cカンファレンス2025」。今回は、セッションを予定している海外講師のプロフィールと、インタビューの一部をご紹介します。
今年度も「NSCAジャパン S&Cカンファレンス」が開催されます。今回は、講演いただく海外講師のお二人にインタビューを行いました。その内容を一部ご紹介します。
インタビュー全編は、後日公式Youtube(https://www.youtube.com/@NSCAjapan)より配信予定です。ぜひご覧ください。
日本最大級のストレングス&コンディショニング・カンファレンス。国内外の複数の著名な講師を招いて行います。ストレングストレーニングやコンディショニングに関する研究に裏付けられた知識の講演や実技を行うイベントです。
また、ストレングス&コンディショニング(S&C)の分野の発展に貢献する事例報告(ポスター発表および口頭発表)を行います。
現NSCA本部の副理事長であるダンカン先生。ハイパフォーマンススポーツの第一人者として認知されており、40以上の異なるプロおよびオリンピック競技のアスリートと、25年間にわたり活動してきた経験を持っています。
現在はUFCパフォーマンス研究所の、パフォーマンス部門のバイスプレジデントを務めています。世界中の、700名以上のUFCファイターのハイパフォーマンスサービスの指揮を執るとともに、ラスベガス、上海、メキシコシティの3つの最先端のハイパフォーマンス施設の管理も担当しています。
質問① カンファレンスの講演内容について教えてください!
「カンファレンスでは、主に格闘技の生理学と格闘技のトレーニングについて話そうと思っています。特に、減量に関する問題、つまり、体重を落として計量に臨む選手向けの食事法について詳しく見ていきます。
それから、バイオエナジェティクスや生理学、格闘技のために体を準備するコンディショニングについても話すつもりです。」
質問② 日本で楽しみにしていることは何ですか?
「実は、日本に来るのは今回が初めてなので、すごくワクワクしています。見たいものもたくさんあります。日本の文化や歴史を肌で感じたいです。特に今は格闘技の仕事をしているので、日本の柔道や相撲、その他の格闘技の豊かな伝統や歴史を実際に見てみたいです。
それから、お寿司がとてもおいしいと聞いているので、それも楽しみですね。あとは、もしかしたら日本酒も…(笑)。」
ブライアン先生は、マイアミ大学でオリンピックスポーツのスポーツ科学ディレクター、運動生理学プログラムのディレクター、准教授を務めた後、現在はテキサスA&M大学で運動学の准教授をされています。また、様々な機関でS&Cコーチ、研究者、教育者として活躍してきました。
これまで、velocity-based trainingや漸進的抵抗運動プロトコルなど、アスリートの筋力とパワーの向上に役立つトレーニング法の普及に貢献されています。
プロスポーツ団体のコンサルタントとして活動し、オリンピックに出場する学生アスリートの育成にも尽力しています。
質問① カンファレンスの講演内容について教えてください!
「そうですね、僕は『velocity-based training』(VBT)で知られているので、それについて話そうと思っています。特に、テクノロジーやAIの変化によって、これからどうなっていくべきかという部分に焦点を当てます。この変化は、僕たちのやり方を変えつつあります。
今回は、『ベロシティ・ロス』について、そして、従来のトレーニングゾーンではなく、個人の“運動中のフォース・ベロシティ・プロファイリング”をどうやってトレーニングに活用するかという新しい考え方について話します。
僕がこれを始めた2003年頃は、機器がすごく高くて、誰も買えなかったり、買えても数が限られていたりしたんですが、今は変わりました。だから、その情報もアップデートしないといけないんです。」
質問② 日本で楽しみにしていることは何ですか?
「食べ物が本当に楽しみです。今日本語を勉強しているので、もしかしたら自分で注文できるようになるかも(笑)。アメリカで食べた中華料理と、中国で食べた中華料理が全然違ったのを覚えているので、日本で寿司やうどん、日本酒がどんなものなのか、本当に楽しみにしています。
そして、訪れたい場所ですね。僕のコーチングのやり方は、『五輪書』や『武士道』に影響を受けています。それらが生まれた国に行けるなんて、すごくワクワクしています。侍がいた場所ですからね。そして、その武士道が今でも日本の生活や文化にどう息づいているのかを見てみたいです。
ただ、どこか特定の場所に行きたいというよりは、「日本」という国そのものを体験するのが楽しみです。写真で見た日本は本当に美しいですから。
僕はオクラホマのトレーラーハウスで育った、ごく普通の白人の子どもでした。統計的には、こんな経験をするはずのない人間なんです。だから、自分のような人間には縁がないはずのことを、今まさにできることがすごく嬉しいんです。」
インタビューの全編動画は、今後NSCAジャパンの公式YoutubeやSNSで発信していきます。ぜひチェックしてみてくださいね。
お二方とも、カンファレンス前日(2月20日)に行われるプレカンファレンス、およびカンファレンスで、複数のセッションを予定しています。とても貴重な機会となりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください!