編集スタッフが持ち回りで個人的な活動や出来事を掲載するページです。
第7回はNSCAジャパン事務局スタッフのハナオサがお届けします。
ハナオサです。
私がストレングス&コンディショニングと出会うきっかけとなったのは、学生の時に参加した実習でした。実習では学年も所属する研究室も部活動も関係なく組まれる班で活動します。そこでたまたま同部屋になった初めて会った先輩から自分の将来について聞かれたことがきっかけです。その時は、漠然と自分のイメージする指導者像を語っただけでしたが、一通り私の話を聞いてくれた先輩から「なら、ここにこんな人がおるし、バイトも探しとったし、紹介しちょくけぇ、行ってみぃ」と言われ、素直に行ってみたのでした。
素直に行ってみた先で出会った「こんな人」からNSCAとストレングス&コンディショニングを教わることになります。
人との出会いというものは不思議なものでたまたま同部屋になった気のいい先輩から紹介された人ともうすぐ30年の付き合いになります。当時、自分のやりたいことを漠然としかイメージできておらず、どうやってゴールまでたどり着けるのかも描けていない時に偶然の出会いによって導かれ、イメージしていた指導者の職につながりました。
またこの出会いを通じてNSCAに関わる多くの方々とも出会うことができました。そんな出会いから新たに生まれたイメージが今の自分の姿となっています。
当時は今のように手元で映像が確認できるツールや論文や書籍から知識を得ることに限りがありました。わからなければ、調べつつ人に聞くのが基本です。
仕事終わりに夜行バスに乗り、NSCAジャパン事務局のあった森永トレーニングラボにリフティングを教えてくださいと訪ね、一日中リフティングしてから夜行バスで帰り、身体バキバキのまま仕事する。そんなことをしていました。
もし自分の思い描く姿にたどり着く道筋を模索している方がおられたなら、試してほしいのが「自ら自分のことを語る」ということです。ある研修合宿では、競技の技術や戦術だけでなくメンタルや栄養、ストレングス&コンディショニングを伝える時間が設けられています。そんな中であるメンタルの講師が「夢を語る」ということを伝えておられました。なりたい自分の姿を「自分はこうなりたいです。教えてください。お願いします。」とはっきりと指導者や周りの人に伝えられる選手が応援してもらえるし、支えてもらえて、なりたい選手になれる可能性が高くなると伝えられていました。
私も振り返ると自分の中で漠然と想像していたことを言葉にして伝えた時に、いつの間にか実現しているという経験をしてきました。
新年を迎えるにあたり、目標を掲げる方は達成するための参考としてみてください。
本年もNSCAジャパンをご支援くださり、誠にありがとうございます。NSCAは、ストレングス&コンディショニングを世界に広める活動に取り組んでいます。NSCAジャパンも国内のみならずアジアの中心的存在としてストレングス&コンディショニングを広める活動に取り組む所存です。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
広島大学教育専攻科修了後スポーツクリニック勤務にてストレングス&コンディショニングを知る。大学ストレングス&コンディショニングコーチを経て、事務局へ入局。