• NSCAの活動
  • 2,512名のデータで読み解くS&C専門職のリアルと課題|NSCA会員調査

    パソコンの上にアンケート結果の用紙が置いてある様子

    NSCAジャパンでは、2025年11月から12月にかけ、会員の皆様を対象とした大規模なアンケート調査を実施しました。回答数は過去最大級の2,512名にのぼり、現場で活躍する指導者の皆様のリアルな実態や、協会に対する期待が付されました。
    本記事では、集計結果の中から特に注目すべきポイントを5つのテーマに分けてご紹介します。  

    S&C(ストレングス&コンディショニング)とは・・・

    アスリートや一般の方々の体力向上や健康増進を目的としたトレーニング指導の専門分野です。NSCAジャパンは、その分野における国際的な資格認定団体として、日本国内での教育・資格事業を展開しています。 

    1. 若手・中堅が牽引するトレーニング指導の現場 

    回答者の年代層を見ると、20代(36.7%)と 30代(30.1%)で全体の約3分の2を占めています。男女比は男性が82.5%と大多数ですが、日本のフィットネス・スポーツ界を支える現役世代が本調査の中心となっています。 

    回答者の年代別分布

    また、会員歴を見ると、入会3年未満の会員が全体の45.5%と半数近くを占める一方、10年以上の継続会員も約4分の1存在します。新規会員の流入が活発でありながら、長期的に支えてくださる方も多く、健全な会員構成と言えます。 

    KEY FINDING: 
    20代・30代が全体の66.8%を占め、日本のS&C分野は若い世代が中心。入会3年未満が45.5%と新規流入も活発。 

    2. 多様なフィールドで活躍するプロフェッショナルたち 

    本業の職種では、パーソナルトレーナーが34.1%と最も多く、次いで医療・治療関係(17.2%)、フィットネスインストラクター(9.8%)、S&Cコーチ(8.5%)と続きます。パーソナルトレーナーが3分の1以上を占める一方、医療従事者や教育者など幅広い専門家が集まっていることがわかります。 

    本業の職種

    特筆すべきは、本業がアスレティックトレーナーの方の約8割が、副業でもS&C指導に携わっている点です。複数の役割を兼ね備えた「ハイブリッドな指導者」が多いのも、現代の特徴です。また、S&Cに関する副業を持つ方の中では、パーソナルトレーナー(31.1%)とチームのトレーニング指導(24.0%)が上位を占めています。 

    ▼KEY FINDING: 
    パーソナルトレーナーが最多の34.1%。医療・教育など多様な専門家が集まり、副業を含めた「ハイブリッド型」の指導者が目立つ。 

    3. 資格に求めるのは「キャリアとビジネスの武器」 

    NSCA資格を保持することのメリットとして、半数以上の方が「就職・転職に活かせる(52.5%)」「新たな指導先・顧客の獲得につながる(52.0%)」を挙げました。資格が単なる知識の証明ではなく、キャリア形成やビジネスの成功に不可欠な「武器」として捧えられていることがわかります。 

    NSCA資格に期待するメリット

    「人脈の拡大(28.9%)」や「給料アップ(16.1%)」への期待も一定数見られ、S&C専門職としての市場価値向上を願う声が認められます。協会としては、資格保有者が就職・転職市場や顧客獲得においてさらに有利になるよう、資格の社会的認知度向上に取り組むことが求められています。 

    ▼KEY FINDING: 
    「就職・転職」と「顧客獲得」がいずれも52%超。資格は単なる証明ではなく、実質的な「キャリアの武器」として位置づけられている。 

    4. S&C業務による年収のリアルな分布 

    本業と副業を合わせたS&C関連業務の年収は、250万~500万円未満(36.8%)がボリュームゾーンとなっています。年収1,000万円を超える層も4.1%存在しており、特に本業がS&Cコーチである方にその割合が高い傾向が見られました。 

    S&C関連業務の年収分布

    年収100万円未満の層が14.0%存在する一方、500万円以上の層も合計で約36%を占めます。S&C専門職としての年収には大きな幅があり、経験や専門性、働き方によって収入が大きく変わることがうかがえます。協会としては、特に若手層の収入向上を支援する仕組みづくりが重要な課題と言えます。 

    ▼KEY FINDING: 
    250万~500万円未満がボリュームゾーン(36.8%)。年収1,000万円超も存在し、経験・専門性で大きな幅がある。 

    5. 専門職としての「社会的地位の確立」を願う声 

    今後、国や協会に期待することとして、「NSCAの認知度向上(60.6%)」や「専門家の免許制度の制定(56.4%)」が上位に挙がりました。会員の皆様は「NSCAという看板」に誇りを感じつつも、それを法的な裏付けのある「確固たる職業」として確立したいという強い願いを持っています。 

    国の施策・協会への期待

    S&C専門職の国家資格化(49.2%)、保険制度の適用拡大(48.1%)、スポーツ庁との連携強化(46.9%)など、いずれの項目も約半数が支持しています。S&Cの専門性が社会的に認められ、適正な待遍や制度的保障が得られる環境の整備を、多くの会員が強く望んでいます。 

    ▼KEY FINDING: 
    「NSCAの認知度向上」が60.6%で最多。免許制度・国家資格化など、S&Cの社会的地位確立への強い願いが明らかに。 

    皆様の声を、これからの活動の「道しるべ」に 

    今回の調査で得られた2,512名の皆様の声は、単なる数字ではありません。NSCAジャパンのこれからの「活動の道しるべ」となるべき課題です。「資格があるからこそ豊かな職業人生を歩める」組織として、NSCAジャパンはこれらの課題を直視し、今後の活動に生かしてまいります。 

    特に多かった「資格の社会的認知度向上」という要望、そして資格を「キャリアとビジネスの武器」にしたいという声に応えるべく、2026年度以降のサービス改善において、これらを最優先事項として検討を進めてまいります。 

    今後とも、NSCAジャパンへのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。 

    NSCAジャパン 会員アンケート調査結果はこちら

    関連の記事

    • NSCAの活動

    ACSM 2024 ANNUAL MEETING in BOSTONに参加しています。

    • NSCAの活動

    10/26 ウエイトリフティング特別セミナーを開催します

    • NSCAの活動

    NSCAアメリカ本部へ行ってきました!

    • NSCAの活動

    第9回九州学生トレーナー交流会に出展しました

    • NSCAの活動

    2025年6月15日(日)NSCAジャパンS&Cフォーラム2025開催!

    • NSCAの活動

    SPORTEC2025に出展しました

    第38回日本トレーニング科学会大会の看板
    • NSCAの活動

    第38回日本トレーニング科学会大会のご報告

    • NSCAの活動

    体力トレーニング検定®️(トレ検®️)~個人受検と団体受検について~

    • NSCAの活動

    第11回日本スポーツ理学療法学会学術大会のご報告

    • NSCAの活動

    第14回日本アスレティックトレーニング学会学術大会のご報告

    • NSCAの活動

    6月16日NSCAジャパン第24回総会およびS&Cフォーラム2024開催!

    • NSCAの活動

    第13回日本アスレティックトレーニング学会学術大会のご報告

    アーカイブ