
こんにちは!NSCAジャパン事務局の試験担当スタッフです。今回は、全世界で50,000名以上の人たちが取得している、NSCA認定資格についてご紹介します!
NSCA認定資格制度が始まったのは、1985年のこと。さまざまな分野を超えて、専門職としてストレングス&コンディショニングの信頼性を発信するため、NSCAとして初めての認定資格であるCSCS(Certified Strength and Conditioning Specialist)が設立されました。
ウエイトルームに居座るだけの役割がストレングス&コンディショニングコーチではなく、科学と実践に関する素養を有している専門家こそが、ストレングス&コンディショニングコーチであることを示すためのものでした。
この当時、米国内のフィットネス業界から「資格設立ではなく、団体の協同の方が業界での地位の確立につながる」と、資格設立に反対する声があったそうです。
しかし、NSCA本部の試験プログラム設立担当者は、
単にストレングス&コンディショニング専門職の地位を得ることが認定資格設立の主旨ではない。資格保持者となることでその個人が専門家としての知識や理解を深めるという責任を抱くことが重要だ。それが専門職の認知を広めるだけでなく、指導を受けるアスリートの利益につながるのである。
と言い放ち、認定資格制度をスタートさせました。
現在の米国では、MLBおよびNBAのストレングス&コンディショニングコーチはCSCSが必須資格とされ、NFLでも80%以上のストレングス&コンディショニングコーチがCSCSを保持しています。

その後、NSCAはストレングス&コンディショニングコーチのみならず、パーソナルトレーナー向けの資格であるNSCA-CPT(NSCA Certified Personal Trainer)を1993年に設立しました。
CSCSおよびNSCA-CPTは、The National Commission for Certifying Agencies(NCCA:全米資格認定委員会)という、各団体が発行する資格が実用的で認定基準の設定が適切かどうかを判断・認定している団体によって、ストレングス&コンディショニング資格およびパーソナルトレーナー資格としては国際的に初めての認定を受けました。
NSCAが実施する資格認定試験は、ストレングス&コンディショニングの指導者とその分野で活躍する研究者からなる職務分析委員会の分析に基づいて、専門職に必要な科学的基礎知識から実践応用にわたる包括的な知識について網羅するように作成されています。
また、試験は、NCCAの基準のみならず、アメリカ教育学会(AERA)・アメリカ心理学会(APA)・全米教育測定協議会(NCME)の3団体が共同で作成した「Standards for Educational and Psychological Testing」と言われる、世界中のテスト理論や教育評価の指針となっているものの基準に則し、受験者の知識・技術・能力(KSA’s)が業界の専門家たちによって決められた適正レベルに達しているかを判断するものとなっています。
以上の経緯があり、各認定試験は定期的に問題および出題範囲のアップデートが行われております。またNSCAでは、各試験の内容に準拠した教材を販売しています。通称「エッセンシャル」と呼ばれており、こちらも定期的にアップデートが行われています。
今年はCSCSのエッセンシャル「ストレングストレーニング&コンディショニング 第5版」が米国で販売されました。NSCAジャパンでも今後、日本語版の販売向けて準備を進めていきます。
こういった多くの専門家たちの努力により、NSCA認定資格は信頼性が高く、世界各国でも認知されるようになりました。
日本国内でも、各競技のプロチーム、大学や高等学校の部活動、フィットネスクラブやパーソナルトレーニングジム等で、CSCSやNSCA-CPTを保持されている方の雇用が増え、各現場でたくさんの認定者が活躍されています。
日本語での試験はCSCSおよびNSCA-CPTの2資格となりますが、本部の方ではほかに以下の3資格を扱っており、これらは英語で受験することができます。
TSAC-F(Tactical Strength and Conditioning Facilitator):消防や特殊警察等の職務上高い身体活動レベルを要求される方々を指導する
CSPS(Certified Special Population Specialist):特別な疾患をもつ方や高齢者などの特異的な配慮を必要とする方々を指導する
CPSS(Certified Performance & Sport Scientist):スポーツ科学のスペシャリストを認定する
いかがでしたでしょうか?NSCAの黎明期を支えてきた熱き専門家たちによって認定資格が設立されたことがご理解いただけると幸いです!
次回は、資格の継続教育制度についてご紹介いたします!
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