NSCAナショナルカンファレンスが米国カンザスシティで開催されました。期間は7月16日から19日までで、約1800名が参加し活気を見せました。50以上のセッションでは、S&Cに関する多岐にわたる講義や実技が行われ、研究者と実践者の活発な交流が印象的でした 。
会場では参加者同士の交流が盛んに行われ、NSCAもキャリア相談や物販ブースを設置し、子犬とのふれあいコーナーも設けられました。多くの日本人参加者も集まり、懇親会が開催されました。最終日にはアワードバンケットが行われ、国際的なS&Cの広がりが示されました。
NSCAナショナルカンファレンスは、7月16日から19日までの4日間、米国ミズーリ州カンザスシティで開催されました。現地から約1200名、オンラインから約600名が参加し、米国におけるS&C(ストレングス&コンディショニング)の発展を改めて実感させる活気あるイベントとなりました。
4日間で50以上のセッションが行われ、トレーニング関連のトピックはもちろんのこと、スポーツ心理や栄養学など、S&Cに関する多岐にわたる分野の講義や実技が展開されました。
日本のカンファレンスでも馴染みのあるポスター発表では、多くの発表者が参加者に対し堂々と自身の研究を披露する姿が印象的でした。
オープニングセレモニーに続く最初のキーノートセッションでは、長年NSCAに貢献し、スポーツ科学の研究者であるAndy Fry氏が登壇しました。
NSCAのカンファレンスで特筆すべきは、S&Cが学問として確立されている点です。研究者の講義セッションにおいても、常に現場のコーチやトレーナー目線で話が展開され、講演者の多くが自身も実践者であることが印象的でした。実践者が研究者から学び、研究者もまた実践者から学ぶという、非常に良いサイクルが確立されていることを改めて感じさせられました。
セッションの合間には、メイン会場中央に設けられたテーブルで参加者同士の活発な交流が見られました。会期中は朝食と昼食が提供され、参加者はそれらを囲んで旧交を温めたり、新たな出会いを楽しんだりしていました。
NSCA自身も独自のスペースを設け、キャリアや資格に関する質問コーナー、求人掲示板、ラウンジ、物販などを設置していました。参加者のストレス軽減のためか、子犬とのふれあいコーナーも設けられていました。
今回のカンファレンスには多くの日本人が参加しました。木曜日の夜には、日本人参加者同士の親睦を深め、つながりを広げるための懇親会が開催されました。
金曜日の夜には恒例のアワードバンケットが開催されました。理事や委員の選挙結果発表から始まり、日本を含む海外支部の表彰、そしてNSCAへの長年の功労者への表彰で締めくくられました。
近年、S&Cは米国国内だけでなく、日本を含む世界中でさらなる広がりを見せています。ポーランドとギリシャが新たにグローバルチャプターとしてNSCAファミリーに加わり、さらに数カ国が現在審査段階にあるとのことでした。
NSCAジャパンのカンファレンスも、2026年2月21日・22日に日本体育大学世田谷キャンパスで開催されます。詳細が決定次第、NSCA PARKやNSCAジャパンのウェブサイト、SNSで案内する予定です。
S&Cコーチやパーソナルトレーナーだけでなく、研究者などS&Cに関わる様々な方が参加し、多くの学びや交流が期待されますので、ご興味があればぜひ参加をご検討ください。