7月6日に武井誠一郎先生(PhD,CSCS,マスターコーチ)を講師にお招きしてHPCセミナー「ウエイトリフティングの記録向上を目指して」を開催しました。ウエイトリフティングのテクニックを習得しているものの、さらにテクニックを磨きたい方や記録が伸び悩んでいる方を対象に武井さんに細かいテクニックの修正やコツなどをご指導いただきました。
ウエイトリフティング(重量挙げ)とはオリンピックの公式種目でもあり、スナッチとクリーン&ジャークの2種目の挙上重量で競われます。
スポーツとして日本を含む世界各地で幅広く行われているウエイトリフティングですが、スナッチとクリーン&ジャーク(特にクリーン)はストレングス&コンディショニングの中でも特にパワー発揮の向上のために有効な種目といわれています。アスリートのスポーツパフォーマンス向上のためのトレーニングだけでなく、現在は子どもから高齢者までの様々な方のトレーニングに幅広く取り入れられています。
武井先生は、ウエイトリフティング世界ジュニア選手権に選手として出場した経験があります。競技生活を退いたあとはウエイトリフティングなどをテーマにスポーツ科学の分野で博士号を取得し、現在は大学で教員として活躍しながら、ウエイトリフティングのコーチやS&Cコーチとしてご指導もされています。
そんな武井先生に、一般的なウエイトリフティングのテクニックのみならず、世界の舞台で活躍した元競技者の観点からの動作中の特徴的な力発揮の仕方や身体の動かし方、さらには研究者としてのバイオメカニクスなどの科学的な観点からの動作の捉え方など、非常に専門的な部分まで教えていただきました。
参加者の皆さんは講義と実技とを行ったり来たりしながら、頭で学んだ内容を実際の動作に落とし込み、グループワークでは、今後のさらなる記録向上のために意見を出し合いながらトレーニングプログラムを作成しました。
セミナーの最後には実際にそのプログラムに沿ってグループごとにトレーニングを行いながら、自己ベストに挑戦し、実際にベストを更新する方もいました!
武井さんにご指導いただくことはもちろん、参加者同士でもアドバイスをしながら終始和気あいあいとした雰囲気で進んでいきました。
4時間という長丁場のセミナーながら参加者の方からは「アッという間でした!」「楽しくてもっと教わりたかった」などという声も聞こえてきました。
武井先生、参加者の皆様、本当にありがとうございました。